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初キャンプの道具選びでまず考えることは「寝ること」

当店には、「初キャンプのための道具をそろえているんですけど、何から考えて良いかもわからないんです」と言うお客様もたくさんいらっしゃいます。

もちろん、右も左もわからない状態からでも当店ではご相談に乗り、お客様がどんな初キャンプをするのか、考えるお手伝いをしています!ただ、それだと一度に考えることが多すぎて、再度ご足労頂くことになってしまうケースも多いです。

そこで、ここではまず「何から考えるべきかもわからない」状態の方向けに、考え始める”とっかかり”をご紹介します。

一番大事なことは「寝ること」

まず一番最初に考えるべきことは「寝ること」。グランピングやコテージ泊、車中泊であればともかく、「屋外で快適に寝る」と言うのはそれなりに準備が必要です。

それに、最近はグループキャンプをする仲間も見つけやすくなりましたが、仲間と行っても「寝る時は別々」と言うスタイルも増えています。そのため、たいていの場合まずは「寝るための道具」を考えることになります。

屋外で寝るためにまず必要な道具は、「テント」「寝袋」「マット(コット)」この3点が基本です。

テント

テント選びではまず、"何人でどのような使い方をするか"を想定しておくことが大事です。

例えば、「起きている時は外で過ごし、テントは寝られれば良い」と思っている人と、「テントの中で炊事も遊びも済ませたい」と思っている人では、当然選ぶテントがまったく異なってきます

ドーム型テント

寝ることや、プライベートスペースを確保することに特化したテントです。密閉性が高く保てる物が多く、雨風に強いのも特徴です。また、地面の状態に関わらず設営できるため、災害時の非常用テントにも向いています

「テントは寝る場所」と割り切るならまずドーム型テントがおすすめです。

ワンポール型テント

ティピー型、モノポール型とも言い、中央を1本のポールで支えるテントです。底の形状は四角形~八角形などさまざまです。

床面が無い(ダイレクトに地面)ため、テント内である程度火を使ったり遊んだり出来るのが魅力です(テントによって出来ることが異なりますので、必ずメーカが推奨している使い方をして下さい)。メーカによっては中で薪ストーブを使うため、最初から煙突穴を設けているタイプなんかもあります。大きめのサイズを選ぶと、テント内に自転車やバイクを置くことも出来ます。

テントひとつでいろいろ遊びたいなら、ワンポール型テントがおすすめです。

2ルームテント(ツールームテント)

ドームテントに近いのですが、外側のフライシートを使って前室がかなり広く作れるテントです。テントと別でタープなどを張らなくとも、テントから屋根続きの団らんスペースを確保できるのが大きな魅力。

2~4人程度で、とりあえず少ない道具でキャンプを始めたい方におすすめです。

ワンタッチテント

誰でも手軽に設営できるのが魅力のテントです。出来上がりはドームテントと同じ見た目になります。

あまりコンパクトにはならず、テントのサイズも限られていますが、それでも構わない方にはおすすめです。

 

他にも考えることはいっぱいありますが、どんなキャンプをしたいかをまずは考えましょう!

寝袋

寝袋選びで考えることは、「温度」「形状」「材質」です。

もし夏以外のキャンプをお考えの場合、寝袋はもっとも大事な道具となります。そのため、寝袋は出来る限りしっかりしたメーカの物を買うことをお勧めしています。

温度

対応温度には「コンフォート(快適)温度」「リミット(限界)温度」の2つがあります。

見るべきはコンフォート温度です。リミット温度はあくまでも「凍死しない温度」ですので、参考程度に留めましょう。

よく勘違いされている方もいらっしゃるのですが、コンフォート温度も「ある程度着込んで寝る」ことを想定して設定されていますので、例えば下着姿やシャツ1枚の状態では、コンフォート温度以上あっても寒い場合があります。

寝袋の形状

寝袋の形状には「封筒型」「マミー型」があります。

保温性が高くコンパクトな物が多いのはマミー型なのですが、足先の方に行くにつれすぼまった形状になっているため、人によってはかなり寝づらく感じてしまいます。

比較的暖かい時期のキャンプがメインで、なおかつ運搬時のコンパクトさにあまりこだわらないのであれば、長方形で普通の布団感覚で使える封筒型の方が快適に過ごせます。

材質

寝袋の中綿の種類は、主に2種類あります。ポリエステルなど人工的に作られた「化学繊維(化繊)」と、鳥の羽毛などが使われる「ダウン」です。

化学繊維(化繊)

化学繊維の寝袋は安価なことが一番のメリット。初めてのキャンプやファミリーキャンプをする人におすすめです。ただしあまり圧縮できないため、収納時サイズが大きくなりがちで、特に冬物はたたんでもかなり巨大で重くなってしまいます。

ダウン

ダウンは圧縮率が高く軽量なのが最大の強み。厚手の冬物でもかなりコンパクトに収納できます。自転車や徒歩など、持っていける荷物をとにかくコンパクトにしたい方はダウン一択です。ただし全体的に高価で、手入れもやや手間がかかると言う欠点もあります。

テントマット(コット)

テントマットの役割は、大きく3つあります。「断熱」「寝心地」「吸湿」です。

よく、これからキャンプを始める方から『マットって必要ですか?』と尋ねられますが、『真夏以外であれば寝袋と同じくらい必要です(真夏でもあった方が良いです)』とお答えしています。

地面はとても冷えます。そして寝袋をどれだけ厚くしても地面からの冷えを防ぐことはできません。地面からの冷えを防ぐのがマットです。

また、その日の気候とテント内の人数によっては、夜間にかなりの量の結露が発生し、テントの床がびしょびしょになることがあります。床が結露で濡れても、マットを敷いておくことで寝袋や人間が濡れることを防げます。

マットの種類ごとに得意な役割が違うので、実際にいろいろ使ってみた上で自分に合った物を探すのが大事です。

銀マット

おそらく最も安く手に入るのが銀マット。断熱性と吸湿性がそれなりにあるため、初めてキャンプする人がまず購入することが多いです。薄手の物が多く寝心地はイマイチですが、銀マットと他のマットを組み合わせることで高い能力を発揮します。

ウレタンマット

断熱性が高いことが最大の長所で、雪山にも対応可能な物もあります。銀マットほどではないですが、他のタイプのマットと比べて安価なのも嬉しいポイント。広げるだけなので展開も簡単。吸湿性もあります。最も性能バランスが良いコスパの高いマットです。ただ寝心地はやや固めで、人によっては背中や肩が痛くなる方もいらっしゃるようです。

エアーマット

寝心地の良さと収納時のコンパクトさが魅力。ただしマットの中では価格帯が最も高いです。また空気を入れなければ使用できないため、一人用なら口で膨らますことも出来ますが、ファミリー用だと大きなエアポンプが別途必要になります。また、万が一穴があいてしまうと寝心地も断熱性もゼロという弱さもあります。

また、ウレタン素材を組み合わせたインフレーターマットや、表面の素材を工夫しているタイプであれば吸湿性もあるのですが、そうでない場合は吸湿性皆無で、体は濡れないにせよ朝起きるとマットとテント床の間が水でベタベタになる場合もあります。

コット

折りたためる簡易ベッドのことです。床が無く地面が露出しているタイプのテントでは、基本的にコットが必要になります。メリットとしては、地面に接触しないため地面の状態に関わらず快適な寝心地が確保できること。ただし冬はコットの上に更にマットも敷かないと冷えるため、トータルで荷物は多めになります。

初キャンプで次に考えるのは「食事まわり」

「高さ」を合わせよう

食事まわりに必要な物は「テーブル」「椅子」「調理器具」です。

この3つのアイテムの「高さ」を合わせることが、快適なキャンプに繋がります。

例えば、地面近くに焚火台を置いて食材を調理するスタイルであれば、ゆったりできるように高さ低めのテーブルと椅子の組み合わせになります。逆に、キッチンテーブルなどにコンロを設置してガッツリ料理をしたり、また小さいお子様連れで何かと立ったり座ったりしなければいけない方は、高めの椅子にした方がフットワークが軽くなります。

他にも、グループキャンプをよくするのであれば、仲間内で椅子の高さが揃っている方が居心地が良かったりなど、「どう過ごしたいか」を考え、道具の高さを合わせることが重要です。

知識・安全性・費用のこと

何から手を付けていいのか、分からないことがわからない、、、漠然とキャンプやってみたい!

いろんな方がいらっしゃると思います。

STEP STOPでは、初心者の方に知識・安全性・お金について、分かりやすく丁寧にお話しさせていただいています。

知識

大型店だと、店員さんが忙しそうにしていて色々聞きたくても聞きにくい雰囲気だったり、中には自分のスタイルを押し付けて来て、適切な道具を選定してくれない店員さんもいます。

STEP STOPでは、お客様と話し合いながら、いろんなキャンプスタイルの中からお客様に合ったスタイルを一緒に探していきます

安全性

当店で取り扱っている商品は、店長がしっかり見て判断し不安全な物を不安全なまま販売しないようにしています。使い方に注意が必要な物は、ご購入前にその旨をご説明いたします。

レンタルや中古だと安全性は大丈夫かな?と不安に思ってしまう方もいらっしゃると思います。当店ではアウトドア歴10年以上の店長がしっかりチェックしているので、ご安心ください。

費用

キャンプ用品を新品で一式揃えようと思うと、ソロキャンプでも10万円以上かかることもあります。

STEP STOPでは、お客様のキャンプスタイルに合わせ、安く済ませられる物は安く済ませることで、お客様の金銭的なハードルを少しでも下げたいと思っています。

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